「全部に賛成できなくても、大丈夫」
… 婚活で知っておきたい『共感』と『同感』の違い
仮交際が始まったばかりの方から、こんな声をよく聞きます。
🤔「話してみたら、お金の使い方の考えが私と全然違って…。これって、価値観が合わないってことですよね。早めにお断りした方がいいのかな」
すごく真剣に考えているからこそ、出てくる悩みだと思います。でも、少しだけ立ち止まってほしいんです。
こんにちは、大阪で結婚相談所をしている田川です。
1度目の恋愛結婚からの結婚生活で13年苦労して、離婚後、結婚相談所での再婚活をして半年で成婚しました。その経験から「信頼結婚メソッド」という婚活の考え方を発信しています。
今日お話ししたいのは、婚活でとても大事なのに混ざりやすい、『同感』と『共感』の違いです。ここが自分の中で分かれているだけで、お見合いも仮交際も、ぐっとラクになると思います。
『同感』と『共感』、混ぜていませんか
まずは言葉の整理から。
『同感』は、相手の意見に賛成すること。「私もそう思う」「その考え、正しいよね」と、考えそのものが一致している状態です。
『共感』は、相手の気持ちや背景を受け止めること。意見が一致していなくても「あなたはそう感じているんだね」「そう考えるようになった理由があるんだね」と、相手の心に寄り添う姿勢のことです。
この2つ、似ているようで、じつは全然違うんですよね。
そして婚活でしんどくなる方の多くが、「共感しなきゃ」と思いながら、無意識に『同感』しようとしているんです。
賛成できないのに賛成しようとすると、苦しくなる
意見が違う相手に、無理やり「うん、私もそう思う」と合わせようとすると、どうなるか。
自分の心に、小さな嘘をつくことになります。
その嘘が積み重なると、ただ一緒にいるだけで疲れてしまうんですよね。
かといって「絶対に賛成できない、だからこの人は無理」と早々に線を引くと、今度は相手をジャッジする目線になってしまう。
どちらに転んでも苦しいんです。理由は同じで、「意見が一致しないといけない」と思い込んでいるから。
でも、考えてみてほしいんです。長く一緒にいる人と、何もかも意見がそろうことなんて、本当にあるでしょうか。
夫婦でも、親子でも、価値観は違って当たり前。大事なのは、違ったときにどう向き合うかなんですよね。
私自身、1度目の結婚は「楽しいか、楽か」だけで相手を決めました。でも暮らしの中で考え方の違いが出てきたとき、それを乗り越える方法を知らなくて、13年悩み続けたんです。
意見が違うこと自体が問題だったんじゃない。違いとの向き合い方を知らなかっただけだったと、今は思います。
「仕事はほどほどでいい」と言われたら、どうしますか
具体的な場面で考えてみますね。
仮交際のお相手が、こう言ったとします。
😟「仕事なんて、ほどほどでいいと思ってるんですよ。頑張りすぎる人の気持ちが、正直よく分からなくて」
あなたが「仕事は全力でやるもの」と思っている人だったら、ここで心がざわっとするかもしれません。
「えっ、向上心がない人なのかな…」と、お断りが頭をよぎるかも。
これが『同感』だけで受け止めようとしている状態です。賛成できない、だから合わない。
でも『共感』なら、こう動きます。
「この人は、どうして“ほどほどでいい”と思うようになったんだろう」
そこに興味を持って、聞いてみるんです。
もしかしたら、仕事を頑張りすぎて体を壊した経験があるのかもしれない。
家族との時間を何より大事にしたい、強い理由があるのかもしれない。
背景を聞くと、「賛成はできないけれど、そう考える気持ちは分かる」という地点に立てるんですよね。
これが、『同感』はしていないけれど『共感』はしている状態です。
ジャッジをやめて、背景を聞いてみる
信頼結婚メソッドでは、相手の価値観の“もと”になっている経験を聞いていくことを大事にしています。
私は『人生インタビュー』と呼んでいるんですが、難しいことではありません。
「いつから、そう考えるようになったんですか?」
「何か、きっかけになる出来事があったんですか?」
こんなふうに、評価ではなく関心を向けて聞いてみるだけ。
人は、自分の考えを否定されると心を閉じます。
でも「そう考えるようになった背景に、興味を持ってもらえた」と感じると、不思議なくらい安心して、心を開いてくれるんですよね。たとえ意見は違ったままでも、です。
相手が「分かってもらえた」と安心してくれる。その顔を見て、自分まで嬉しくなる。
この循環が起き始めると、意見の違いは、もう怖いものではなくなります。
2人で「第三の答え」を作っていく
意見が違ったとき、どちらかが我慢して相手に合わせる必要はありません。
かといって、「合わないからさようなら」でもない。
おすすめなのは、2人の意見を一度ぜんぶテーブルの上に並べてみることです。
「私はこう思う」「あなたはこう思う」。どちらが正しいかを決めるためではなく、ただ並べて、一緒に眺めてみる。
そうすると、「じゃあ、私たちはどうしようか」と、2人だけの第三の答えが見えてくることがあるんです。
私はこれを『プランC』と呼んでいます。AでもBでもない、2人で作るCですね。
お互いの「大事にしているもの」を、一緒に大事にしていける関係。
これは意見をそろえることからではなく、違いを並べて2人で考えるところから育っていくんですよね。
まとめ:同感は手放して、共感に集中する
長くなったので、ぎゅっとまとめますね。
- 『同感』=意見に賛成すること。『共感』=気持ちと背景を受け止めること。この2つは別物
- 賛成できないのに賛成しようとすると、自分の心に嘘をついて苦しくなる
- 意見が違ったら、ジャッジする前に「なぜ、そう考えるのか」背景を聞いてみる
- 意見はそろえなくていい。2人で『第三の答え(プランC)』を作っていく
「全部に賛成できないと、合わない人なのかな…」と悩んでいた方。
大丈夫です。100%同感できなくても、100%共感することはできる。
そして信頼は、同感ではなく共感の上に育っていきます。
次のお見合いや仮交際で、相手と意見が違ったとき。
「合わないかも」と線を引く前に、ひとつだけ聞いてみてください。
「どうして、そう思うようになったんですか?」
その一言から、ふたりの信頼が動き出すと思います🕊️
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