自分を直さなくていい
「もっと魅力的にならなきゃ」と思っていませんか
🤔「もっと自分を磨かなきゃ、選ばれない」
😔「痩せなきゃ。話し方も、見た目も、全部直さなきゃ」
婚活がうまくいかない時期は、その原因を全部自分の欠点に引き当てたくなります。世の中にも「モテる話し方」「選ばれる人になる方法」といった情報があふれていて、足りないもの探しには終わりがありません。
でも最初にお伝えしたいことがあります。この教科書は「欠点を直して選ばれる人になる」ための本ではありません。あなたの価値は、直さなくていいんです。
頑張るほど、距離ができた私の話
こう言い切れるのは、私自身が頑張る方向を間違えて、長い時間を過ごしたからです。
私はもともと、人が得意ではありませんでした。昔は「周りはみんな敵」くらいに思っていて、何でも自分でやりすぎて、1度目の結婚では夫婦の中で「おかん」みたいな立ち位置になっていました。先回りして全部やって、つい上から目線で言ってしまう。それでいて「もっとちゃんとしなきゃ」「もっと私が頑張らなきゃ」とずっと思っていました。頑張ることが、いい関係をつくる唯一の方法だと信じていたんです。
ところが、頑張れば頑張るほど、相手との距離は縮まりませんでした。優しくされると、どう受け止めていいかわからなくて逃げたくなる。助けてもらうこと、甘えること、「ありがとう」と素直に言うこと。そのどれもが苦手でした。優しくしてくれる相手に「なんだかつまんないな」と感じてしまうことさえあったんです。今思えば、ずいぶんな話ですよね。
足りなかったのは、頑張りではなく受け取る力でした
転機は、心理学を学んだことでした。学ぶうちに見えてきたのは、私に足りなかったのは「もっと頑張ること」ではなかった、ということです。足りなかったのは、相手の優しさや気持ちを受け取る力でした。
頑張ることは得意でした。自分を厳しく律することも、人一倍やってきました。でも受け取ることだけは、ずっと避けてきてしまった。相手が私に何かしてくれる余白を、自分の手でふさいでいたんです。
これは、私だけの話ではないと思っています。婚活で「自分を変えなきゃ」と頑張る方の多くは、もともと頑張り屋です。足すことは得意で、受け取ることが苦手なんです。だとしたら、必要なのはさらなるダメ出しではなく、その逆の練習になります。
「直す」と「受け取る」は、頑張る方向が逆です
「もっと魅力的にならなきゃ」は、足し算の頑張りです。受け取るは、むしろ力を抜いていく方向です。たとえば、こんな練習から始まります。
- 相手の好意を、まっすぐ「ありがとう」と受け取ってみる
- 「自分でやらなきゃ」を少しゆるめて、小さなことをお願いしてみる
- 会話の中で、自分の弱いところも少しずつ言葉にしてみる
最初は戸惑うと思います。頑張ってきた人ほど、受け取ることは難しいんですよね。でもここが変わると、人との関わり方が根っこから変わります。
あなたが相手の優しさを受け取ると、相手は「役に立てた」と嬉しくなります。あなたも満たされて、今度は相手に何かしたくなります。この循環が始まると、関係はひとりでに育っていくんです。受け取ることは、わがままではありません。相手への贈り物にもなるんです。
演じて選ばれても、続きません
もうひとつ、大事なことがあります。仮に欠点を隠して、モテるテクニックで選ばれたとします。その先に待っているのは、演じ続ける結婚生活です。素の自分に戻れないまま暮らすのは、想像するだけで苦しいと思いませんか。
そうではなく、ありのままの自分で信頼を積んだ相手となら、結婚してからも安心して素の自分でいられます。自分を直して選ばれるのではなく、受け取り上手な自分になって、素のままで信頼を築く。この教科書が目指すのは、そちらの道です。
昔は「一人が一番楽」と思っていた私が、今は人とのつながりを心から大切に思えるようになりました。変わらなきゃいけないのは、あなたの価値ではありません。ほんの少しの、受け取り方だけなんです。
この章のまとめ
- 婚活に必要なのは、欠点を直すことではありません。あなたの価値は直さなくていいんです
- 頑張り屋ほど、足すことが得意で受け取ることが苦手です
- 足りないのはさらなる頑張りではなく、相手の優しさを受け取る力です
- 受け取ると相手も嬉しく、自分も満たされる。その循環が関係を育てます
- 素のままで信頼を積んだ相手となら、結婚してからも安心していられます
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